・個人アプリ制作でお金が稼げるらしいけど実際どうなのかな?
・儲からないイメージがあるけど実際どれくらい稼げるの?
・やっぱり副業としてはハードルが高いかな?
今回は、こういった疑問への答えをシェアしていく。
この記事を読めば、多少なりとも個人アプリ開発の現実がわかるだろう。
僕自身、個人アプリ制作・公開で稼ぐ副業をしており、その経験と実績をベースに細かく解説しているので、それなりに参考になるはずだ。
内容としては「僕や知人の収益の紹介」から「オススメか否か」というところを順次説明していく。
今後「個人アプリ開発で副業をしてみたい!」と考えている人が、実際に副業としてチャレンジしてみるか否かを検討する際の参考にしてほしい。
では早速、解説していく。
Contents
僕の副業成果
まず、僕自身が個人アプリの副業でどのくらい稼いでいるかについてザックリ書いておこうと思う。
ここ半年ほどの状況としては以下のとおりだ。(2020/1現在)
- 公開数:8本
- 月売上:123,136円〜161,049円

8本も公開しておいて、この程度の金額かよw
こんな声が聞こえてきそうだけど、まあ実際この程度だ。
なお、個人アプリの広告による収益は以下で毎月報告している。興味がある人はどうぞ。

内訳
2020年1月の実績を例にして内訳を提示してみる。
※黄色い枠線で囲んだ収益はアプリ1本分。収益率分析のため広告を分散している。
※パクられてるとめんどいのでアプリの詳細は非公開
- アプリ1 → 109,616円 (85.5%)
- アプリ2 → 9,597円 (7.5%)
- アプリ3 → 5,017円 (3.9%)
- アプリ4 → 1,391円 (1.1%)
- アプリ5 → 972円 (0.8%)
- アプリ6 → 857円 (0.7%)
- アプリ7 → 726円 (0.6%)
- アプリ8 → 0円 (0%)
上記のとおり、収益の約85%は1本のアプリだけで稼いでいる。
残り7本のアプリについては、収入の15%くらいにしかなっておらず、月1,000円前後のアプリもあれば、月5,000円、10000円程度のアプリもあるという感じである。
収益0円のアプリについては、Google様からの警告+広告配信停止を食らったまま放置している。
以前は、もう何本か多くアプリを公開していたが、いくつかのアプリはAPI有料化やAppleの規約変更に伴い公開停止となった。
僕の知り合いの副業成果
参考までに、僕の知り合いの副業成果もザックリ書いてみようと思う。
知り合い1(現役エンジニア)
- 公開数:10本
- 月売上:15,000円くらい
見た目へのこだわりが無いらしく、わりとチープな見た目のアプリを多々公開している。
この人が公開しているアプリの中には、私の主力アプリをパクった劣化版コピーのアプリもあって、そのアプリが最も売上をあげている。(ランキング上も私のアプリの次にランクされている)
ちなみに、この人が独自のアイデアで制作したアプリはほぼ稼ぎが無い状態。
知り合い2(元エンジニア)
- 公開数:10本
- 月売上:100万円以上
『痒いところに手が届く』的な大勢にとって需要のあるアプリを公開しており、デザイン面もプロの手を借りながらこだわっている。
そんなわけでメディアにも紹介されていてDL数は100万を超えており、広告収入もそれなりに多大だったりする。
ちなみに、これだけの売上があるので、この人は勤めていた会社を辞めて自分で会社を立ち上げてしまった。
知り合い3 (独学)
- 公開数:2本
- 月売上:0円
完全に独学でアプリ開発を習得し、女性ならではの可愛らしいデザインの娯楽向けアプリを2本公開している。
しかし、あまりインストールはされておらず、使ってくれるユーザーも短期で飽きて利用をやめてしまっているため全然お金になっていない。
こんな感じで、個人アプリ開発の副業では稼げていない人もいれば、個人でもしっかり稼げている人もいる。
稼げている人のアプリの特徴
上で個人アプリによって月100万円稼ぐ人もいることを書いたが、その人が実際に公開しているアプリについて、参考がてら簡単に特徴を挙げてみようと思う。
- 需要がある
- 利用頻度が高く、利用期間も長い
- デザインが良い(特にアイコン)
- 広告がガッツリ入っている
- 高評価レビューを得る仕組みがある(実際、高評価を多く得ている)
- 同系列アプリよりも機能で勝っている
こんな感じで、ハナっから稼ぐ気まんまんでアプリが作られている。
もちろん、これらを満たせば必ず稼げるとは限らないけど、稼げる可能性をずいぶん高くしているのは間違いない。
ちなみに、ほとんど稼げていないアプリはこの逆だ。(太字にしている部分については僕自身のアプリにも該当している)
- 需要がない
- 利用頻度が低く、利用期間も短い
- デザインが良くない(チープ、使いにくい)
- 広告が控えめすぎる
- 高評価レビューの獲得努力をしていない
- 既に同系列アプリがある
- 同系列アプリよりも機能が劣る
こんな感じで、稼ぐことを意識したアプリ制作ができていない。
アプリ制作や公開にはそれなりに労力がかかるので、間違いなく努力はしているんだけど、残念ながら努力だけではお金にならないのが現実だ。
素人が副業として始める上でのハードル
個人的には、未経験者が個人アプリを開発するのはかなりハードルが高いと思っている。
例えば、どんなハードルがあるのかザッと挙げてみる。
- 開発用PCの準備 (iOSアプリならMacが必要)
- 開発言語と開発ツールの使い方についての学習
- 公開できないアプリの種類を確認
- アプリのアイデア出し
- アプリ制作(0から仕組みを考える)
- テスト(スマホのサイズとかも意識しないといけない)
- アプリの公開にはお金がかかる
- アプリの公開準備が結構ダルい
という感じで、わりと面倒な作業が多い。
なお、個人的な経験に基づいて言えば、PCの準備ができたら、あとの作業は1ヶ月くらい(8h×30日)あればどうにかやれないことはない。
実際、AndroidアプリにせよiOSアプリにせよ、それくらいで公開することができた。
個人アプリ副業のメリットとデメリット
僕個人が思うメリットを挙げてみる。
メリット1. 毎月お金が入ってくる
1度アプリを公開すると、アプリが使えなくなったりしない限り広告なり課金による収入が入り続ける。いわゆる不労所得というやつ。
僕自身、一通りの開発が終わってから長らく放置したまま手入れしていないアプリから毎月10万円以上の収入が入ってきている状態だったりする。
本業の収入に比べれば大きい額ではないけれど、年間にすると余裕で120万円を超えるわけで、お小遣いとしては十分な額を得ていると言えるだろう。
メリット2. 会社の給料を増やすよりは簡単
例えば、会社員が毎月の給料を数万円上げようとしても、それは現実的にかなり難しい。
仕事を頑張ろうが、上司に媚を売ろうが、そんなに都合よく会社の給料は上がらない。それに比べて、アプリによる副業収入を上げることは会社の給料を上げることほどは難しくないと思う。
例えば、月1万円程度を稼ぐアプリを作るくらいなら達成ハードルは低め。
続けて、デメリットを挙げてみる。
デメリット1. 開発&公開に結構な時間がかかる
正直、1本のアプリを作るのはそれなりに時間がかかるし、公開フローも結構面倒で労力がかかる。そんな作業を例えば本業のかたわらでやっていくのは大変だし根気がいるのは確かだ。
デメリット2. 人目に付きにくい
アプリが公開されているストアには、日々、多くのアプリがリリースされ続けている。そのため、たとえ良いアプリを作ったとしても沢山のアプリの中に埋もれてしまい、注目してもらいにくくなる現状がある。つまり、良いものを一生懸命作っても使ってもらえない、あるいは使ってもらえるまでに時間がかかる可能性があるということだ。
デメリット3. 苦労して作ったアプリが公開停止になる可能性がある
基本的に、アプリを公開するために準拠すべき規約は日々更新されているし、開発・公開環境自体も最新化されて行っているため、自動的に規約違反になってしまったり、最新環境から締め出される可能性がある。
この副業はオススメか?
正直、積極的にはオススメしない。
アプリを作って公開するには労力がかかるし、せっかく労力をかけても練習気分で作ったようなアプリがヒットすることはほぼない。軽い気持ちで始めるには副業としてかなりハードルが高いのが現実だ。
ただ、アプリをサクッと作れるスキルがある人、新たな価値を考え出せる人、アプリ作りを楽しめる人、ものづくりのセンスがある人、こういう人はやってみる価値が十分あると思うのでオススメする。
また、あまり趣味がなかったりして時間を持て余していて、少しでもお金を稼いでみたい!という人はやってみても良いんじゃないかなと思う。
まとめ
個人アプリ開発の副業は、稼げる場合もあれば稼げない場合もある。
単純な話、どんなお金儲けも方法が正しければ稼げるし、方法が間違っていれば稼げない。それは個人アプリ開発とて一緒なんだと思う。


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