・個人でスマホアプリを作って稼いでみたい
・それにあたり何が必要なのか知りたい
・具体的な行動イメージを掴みたい
こういう人むけに情報をシェアしていく。
この記事を読めば疑問のほとんどは解消できる。
アプリ開発者としての僕の経験から、現実的かつ具体的な情報をなるべくシンプルな言葉で説明するので理解はしやすいかと。
この記事では、アプリ開発副業に興味を持つ人が『疑問に感じそうなこと』に答えていく形式で情報をシェアしていく。
ひと通り読んでみれば、個人アプリ開発で稼ぐにはどんな準備が必要で、どんな行動が必要かというイメージが明確に掴むことができるはずだ。
もちろん、全部読む必要はなくて、下の見出しから気になるものだけ見ていけばOK。
ちょっとした疑問
個人アプリの副業って儲かるの?
儲かる人もいる。
アプリで儲けるには下記の要素が重要で、その状態次第で月100万円以上を稼ぐ人もいれば、月1000円さえ稼げない人もいるという感じ。
- アプリの利用者数が多いこと
- 収益化の方法が適切であること(収益発生率・単価が高い)
ちなみに、僕個人は月10万円以上を稼ぎ続けている。(2020年3月現在)

個人で稼いでいるアプリ開発者って結構いるの?
僕なんかより稼げている人はゴロゴロいるし、月100万円以上を稼いでいる知人もいる。

簡単に始められるの?
いいえ。
アプリで収益が発生するまでの大雑把なステップは以下のとおりで、見てわかると思うが簡単ではない。アプリ開発&公開経験がある人なら別だが。
- 制作したいアプリを決める
- 開発環境構築+開発学習(1〜3ヶ月)
- アプリのUI・内部処理設計
- アプリ制作+稼ぐ仕組みの導入+テスト(1〜3ヶ月)
- アプリ公開+集客
- ゴリゴリ使ってもらう
これでようやくアプリ利用に伴って収益が発生する。
これら全てを1人でやるとなると、時間的には1日8時間使えても最低2ヶ月くらいはかかるかと。人によっては、半年たってもまともな物を作れないとか挫折するなんてこともあり得る。
とはいえ、ブログとかで稼ごうとするよりは全然簡単。(と個人的には思う)
個人アプリ開発での稼ぎ方ってどんな方法があるの?
大まかには6つの手段がある。
- 有料アプリを公開して購入してもらう
- アプリ内のアイテム等に課金してもらう
- 投げ銭をしてもらう(開発支援など)
- アプリ内に広告を配置しタップに応じて報酬を得る
- アプリを他人・企業に売却する
- 開発代行/公開代行で稼ぐ
詳しくは以下で説明している。

どんなアプリが儲かる傾向にあるの?
私個人のアプリの傾向からみる限りだと、以下のような人に使われるアプリは儲かりやすい。
- 頭の悪い人(無駄な課金をする、際限なくアプリを触り続ける)
- 暇がある人(フリーター・学生・キッズなど)
逆に、以下のような人に使われるアプリは稼ぎが高くならないかと。
- 頭が良い人(最低限しか課金しない)
- 暇がない人(タイムロスを嫌がり広告タップの可能性が低い)
- 勉強目的でアプリを使う人(広告タップの可能性が低すぎる)
個人アプリ副業のメリット・デメリット
メリット
- 大きな元手を必要としない
- 収益が継続して発生する
- 制作・公開経験が評価されやすい(プログラマとして働く場合)
デメリット
- アプリの公開にお金がかかる(iOSだと毎年)
- アプリ制作・公開の作業が大変面倒くさいし時間も取られる
- 苦労して作っても収益に結びつかない場合がある(というか多い)
- アプリが急に配信停止になるリスクが多少ある
どんなアプリでも公開できるの?
いいえ。
iOS・Android共に、ガイドラインに違反しないことが求められる。少なくともiOSアプリについては審査時点で違反が見つかればサクッとリジェクト(拒否)されて公開はされない。
個人アプリの副業は何歳から始められる?
何歳でも可能ではある。
ただし、未成年の場合は開発者登録や広告利用登録ができないので、成人者(親や兄弟)の名義で取得してもらう必要がある。
個人アプリの副業をオススメする人
- プログラマ(特にアプリ開発をやっている人)
- ダルイ作業でも忍耐強くやれちゃう人
- ものづくりのセンスがある人
- 時間を持て余している人
- ほんの少しでもお金を稼ぎたい人(お小遣いが少ない人とか)
- プログラマとして働きたい人(未経験者)
個人アプリ制作の副業は、軽い気持ちで始めるにはかなりハードルが高いので、上記以外の人には基本的にオススメしない。
ただ、アイデア次第で月◯万円を稼げるチャンスがあるのは確かなので、誰でも一度やってみる価値はあると思う。
アプリの公開ってお金かかるの?
はい。
iOS
年間11,800円
(Apple Developer Program登録料)
Android
25ドル ※1回限り
(Google Play Developer Console登録料)
開発準備・学習
アプリ制作に必要な開発環境は?
iOSアプリ開発
- PC → Mac
- テスト機 → iPhone / iPad
- 統合開発環境 → Xcode(Apple社)
- 開発言語 → Swift / Objective-C
Androidアプリ開発
- PC → Windows or Mac
- テスト機 → Android端末
- 統合開発環境 → Eclipse or Android Studio(Google社)
- 言語 → Java / Kotlin
iOS・Androidの両方を開発する気なら、言語についてはSwiftとKotlinを学ぶと良いだろう。理由は、わりと似た言語で学習コストを抑えられるため。
アプリ制作をするには何を勉強したら良い?
- プログラミング言語(基本文法)
- 統合開発環境の使い方(コード・UIのいじり方、シミュレータ起動 等)
- アプリ開発の基本(UI構築、画面遷移、データ保持 等)
基本、使用するプログラミング言語の基礎文法はさらっと読む感じでOK。読んで大体の感じを掴んだら、開発環境を使ってアプリ開発の基礎を学んでいこう。
その過程でゴリゴリとコードを描きまくることになるので、自然とプログラミングとアプリ開発に慣れていくことができる。
Android programing getstart Androidアプリ開発の環境構築から解説あり
どう勉強したら良い?
学び方は3パターンある。オススメ順に記載しておく。
- 就職して研修や実務の中で学ぶ(学習法として最強)
- 書籍やネットを使い独学する(回り道が多く経験が増える)
- プログラミングスクールで学ぶ(効率的で無駄がない)
いずれ高収入エンジニアとして働きたいなら就職して学ぶのがベター。その気はなく、副業だけを目的にするなら独学で良いだろう。
自分の性格的に独学では挫折することが明らかだったり、調べごとなどで時間をロスするのが嫌ならプログラミングスクールを利用をすると良い。
オススメのプログラミングスクール
個人的には、以下のどちらかをオススメする。
選定基準については、以下で書いている。

個人アプリ制作・公開
儲かるアプリのアイデアはどう出せばいいの?
ゼロからアイデアを出すのが苦手な人は、既存アプリの進化版を作ることを考えてみると良い。僕自身、そのようにして月10万円稼げるアプリを作った実績がある。
ちなみに、僕の場合は以下のように作業をした。
- パクったら稼げそうなアプリを探しまくる
- ユーザーの要望を反映しまくる
- 独自の面白い機能を加える
パクったら稼げそうなアプリの条件は以下を想定。
- 暇な人がハマりそう
- 不満点や改善要望が多数挙がっている
- 数年前に作られたまま放置されている
- 類似アプリがどれも大体同じ作り
要するに、少し工夫すれば儲かる残念なアプリを探し出して、進化版アプリを作ることで古いアプリのユーザーを根こそぎ奪いつつ、効率的に稼ぐという感じだ。
で、僕が実践した結果では、月10万円以上の収益が発生し続けている。そんなわけで、0からアイデアを生み出すよりは簡単で効率的なのでオススメ。
アプリってどう設計すれば良い?
個人アプリなので適当にやれば良いと思うが、これくらいはやっておくと良いよってことを挙げておく。
- 画面イメージを描く(構成要素の把握)
- 各画面で必要な情報を書き出す(必要データの把握)
- 画面間の遷移を矢印で結ぶ(画面遷移・データ渡しの要否把握)
- アプリ内の機能を洗い出して、機能実現に必要な処理を考える
- 処理でわからないところは方法を調べておく
とりあえず、これくらいをやっておくと開発に着手できるはず。あとは開発しながら情報を加えていけば良いだろう。
デザインは何を参考にしたら良い?
自分が普段から心地よく使えているアプリのデザインを参考にすればOK。特に良いアプリが手元になければ、デザイン時に参考になるサイトからヒントを得ると良いだろう。
ちなみに、初学者が強い拘りを持ってデザインを盛り込もうとするとかなり大変で挫折しかねないので、程々のところで妥協すると良い。
アプリ開発で手詰まりしたらどうすればいい?
- ネットで調べる(英語だと情報多め)
- 別の実装方法を考える
- 寝る(情報が整理され簡単に解決できたりする)
- 開発環境を再起動する(エラー等の問題が解決することもある)
- 開発スキルを持つ人に相談する(上記全てを実践後に相談すべし)
お金を稼ぐ工夫
オススメの広告は?(ASP)
オススメは、Google社が提供しているAdMob。間違いなくこれ一択。
nendやi-mobileといったものもあるがオススメしない。利用開始時は普通のクリック単価であるものの、1ヶ月すると大幅に激減(10円→1円)したりするので。
その点、AdMobはかなり安定的。僕個人の実績からみると、クリック単価の平均が13〜16円となっており、1クリックで数百円になることだってある。
アプリの評価を高くする方法
アプリの評価はインストール数に大きな影響し、当然ながら収益にも関係してくるので、高い評価を得る努力をすることは必須。
方法としては、以下を実践していけばOK。
- 良いアプリを作る(要望を反映していく)
- 好意的なユーザーにのみレビューを依頼する
詳細については以下に書いている。興味があればどうぞ。

アプリの宣伝方法
アプリは認知されないとインストールしてもらえないので、認知されるために何らかの対策を行うことは必須。例えば以下のような対策。
- アプリレビューをしているサイトにレビュー依頼を出す
- 自分の既存アプリからリンク など
なお、頑張って宣伝しなくても良いケースもある。
例えば、キッズ向けアプリの場合だ。子供が使うようなアプリだと、少し認知されれば放っておいても学校等で話題にしてもらえるのでインストール数は勝手に増える。
また、子供から人気が出てくると、親がそのアプリを使って子供のご機嫌をとるなんてこともあり、大人も喜んでインストールしてくれたりする。
要するに、ユーザーが勝手に宣伝してくれるようなアプリであれば、最初の少数ユーザーだけ頑張って掴めばOKというわけだ。
気づいたことや質問があれば、ちょこちょこ更新していく。
知りたいことがあれば、コメントに書いてもらえると幸い。
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