- アプリ開発者が稼ぐにはどんな方法がある?
- どの方法がおすすめ?
こういった疑問に答えます。
元・スマホアプリ開発エンジニアです。
2016年から個人アプリ開発で稼いでいます。
先に結論をざっと書いておくと
- 稼ぐ方法 → 広告 or 課金 or アプリ売却 or 開発代行
- おすすめ → 広告+課金
という感じですね。
アプリ開発経験6年以上の経験・知見をもとに、稼ぎ方のパターンとオススメできる稼ぎ方の情報をシェアします。
個人アプリ開発で稼ぐ場合、何をやっていけば良いか?逆に何をやらない方が良いか?などが明確になるかとと思うので参考にして頂ければ幸いです。
ということでサクッと説明していきます。
個人アプリ開発者の稼ぎ方6パターン
おおまかに6つのパターンあります。1つずつ解説していきます。
1.アプリの有料販売
アプリ本体に価格をつけて有料で販売する稼ぎ方ですね。(課金の一種です)
少額にしてたくさん売って稼ぐもよし、高額でそこそこの数を売って稼ぐもよし。どういう金額設定にするかは製作者次第です。
ただし、売上がそのまま利益になるわけではなく、iOSにせよAndroidにせよ売上に対して30%分はGoogle社またはApple社により手数料として取られる仕組みになっています。
2021/2追記 iOSは小規模事業者に該当すると手数料が15%で済む(個人ならほぼ該当するはず)
- 100円アプリを100個販売 → 売上1万円(利益7,000円 iOSだと8,500円)
- 500円アプリを100個販売 → 売上5万円(利益35,000円 iOSだと42,500円)
2.アプリ内広告
アプリ内に広告を配置して、その広告のクリック数に応じた収益を得る稼ぎ方です。
広告を出稿している企業の事業活動をアプリを通じて手伝うことにより、その成果に応じた報酬を貰える仕組みと考えるとわかりやすいと思います。
広告にも様々な種類があります。
- バナー広告(画面の一部に配置)
- インタースティシャル広告(フルスクリーンで表示)
などなど
私も『Google AdMob』というサービスを利用して広告を配置しており、1クリックあたり平均10〜15円くらいの収益が発生するようになっています。月の収益は大体25〜30万円くらいですね。(2022/4月現在)
3.アプリ内課金
アプリ内で使うことができる課金商品を提供し、ユーザーに購入してもらう稼ぎ方です。
例えば、下記のようなものに課金してもらうようにします。
- ゲーム内で使える回復アイテムなど
- 制限機能の解放
- 広告除去
なお、有料アプリ配信同様、アプリ内課金も30%は手数料を取られるので、売上に対して70%分が利益になります。(iOS・Androidとも)
2021/2追記 iOSは小規模事業者に該当すると手数料が15%で済む(個人ならほぼ該当するはず)
4.寄付
ユーザーの善意・厚意により寄付を頂戴する方法です。
寄付の受け取りは、アプリ内課金の仕組みを用いることで実現できます。例えば、下記のような課金アイテムを用意しておいて課金してもらうイメージです。
- アプリ開発応援 1000円
- 開発者にランチをご馳走する 800円
私自身も日々寄付を頂いています。アプリ内課金なので手数料を取られてしまうのが残念ですが・・・。
2021/2追記 iOSは小規模事業者に該当すると手数料が15%で済む(個人ならほぼ該当するはず)
5.アプリ開発代行
他人のアプリ開発を支援・代行することにより報酬を得る方法です。
スキル売買が可能なサービス(ココナラなど)を利用して小さな制作依頼を請ける場合だと、1件あたり数万円〜を稼げます。
客先にて常駐して働く場合(=SES)だと、多少の経験があれば月50万円くらいは余裕で稼げます。2年以上の実務経験があれば月70万円の報酬を得るのも難しくないです。
当然、仕事を依頼される以上、実務経験の有無やレベル感はとても重視されるため、少し独学したくらいで開発代行で稼げるほど甘くはないですね。
6.アプリの売却
自分で作ったアプリを他社・他人に買い取ってもらうという稼ぎ方。
私自身は経験がないので詳細は記載できないんですが、自作アプリの売却により利益を得ている人は存在します。
ただ、価値あるアプリなら制作者自らがマネタイズして稼げるので売る必要はないし、価値のないアプリならそもそも売れないので、アプリ売却という方法で稼ぐのは現実的ではなさそうです。
出品したいなら『個人開発のフリマ』というWEBサービスが使えるかもですね。
オススメの稼ぎ方は?
いくつか稼ぎ方を説明してきました。
その中でも私個人がオススメする稼ぎ方は『広告×課金×寄付』の組み合わせです。
『広告×課金×寄付』の組み合わせ
これをおすすめする理由は、極めて難易度が低いからですね。
- アプリ内広告
→広告がタップされるたび収益発生 - アプリ内課金
→有用なサービス・アイテムは課金されやすい - 寄付
→優良アプリには積極的に寄付されやすい
きちんと人に使われる有用なアプリを作って『広告×課金×寄付』を導入しておけば、月1万円は比較的簡単に稼げます。アイデア次第では月10万円以上だって実現可能です。
私の場合、ユーザーからの要望を反映しまくったことでアプリ公開から4ヶ月で月5万円を達成できました。今では10万円以上になっています。感謝!
ということで、『アプリ内広告×アプリ内課金×寄付』の掛け合わせをオススメしています。
逆にオススメできない稼ぎ方は?
以下の2つはオススメしない。
アプリの有料販売
有料アプリの配信はオススメしません。
理由は、いくつかありますが・・・
- 超優良アプリor高需要アプリじゃないとそもそも売れない
- 1つでも不満点があるとお金を払っているレビューが荒れやすい
- レビューが星4未満になると購入確率はガタンと落ちる
つまり、機会損失しまくりです。
どうせお金を取るなら、無料アプリとしてリリースして一部機能を課金にて解放させるやり方がベターですよ。
または、最初は無料公開して高評価レビューをガッツリ稼ぎ、その後に有料販売に切り替えるのもありかもですね。
アプリの売却
上でも既に書きましたが、アプリの売却で稼ぐことは現実的ではないです。
したがって、最初から「アプリの売却で稼ごう」と考えてアプリを開発するのはやめたほうがいいですね。
おそらく無駄になりますから。
アプリで稼ぐには開発スキルが必須か?
開発スキルは必須ではないです。ただ、あった方がいいですね。
アプリは外注して作ってもらうことが可能です。例えば、スキルマーケット ココナラだとプロトタイプなら2万円くらいで作ってもらえます。10万円出せばそのまま公開可能なレベルのものも作ってもらえそうです。
そんなわけで、アプリは作れなくても秀逸なアイデアがあるって人なら、外注してサクッと作ってもらうのもありではあります。
ただ、後から「細かな調整をしたい」と思った時に外注費がかさみやすいので、自分自身でも多少は開発できるスキルが身についているとやはり良いです。
本気でアプリで稼ぎたいなら、Flutterとか勉強してみると良いかもですよ。
まとめ
- 稼ぎ方は6パターンほどある
- オススメは無料アプリにより『広告+課金+寄付』を得る方法
- 有料アプリは稼ぎにくいのでオススメできない(機会損失大)
- アプリ開発スキルがなくても稼ぐことは可能
- とはいえアプリ開発は多少できた方が有利
以上です。お疲れ様でしたー。
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