個人アプリ開発の副業って稼げるの? – 実際にやってる僕が答えるよ

僕は、本業としてアプリ開発エンジニアをやっているのだけど、個人としても副業的にアプリも制作・公開して広告収入を得ている。というか、この副業をやりたくてアプリ開発を本業にしたという方が正しい。

そんな不真面目でけしからん僕が、個人アプリ開発の副業ってどうなの?ってところを小生意気にも解説していこうと思う。これから個人アプリ開発で副業をしてみたいと考えている人の参考になれば幸いだ。

僕の副業成果

まず、僕自身が個人アプリの副業でどのくらい稼いでいるかについてザックリ書いておこうと思う。状況としては以下のとおりだ。

  • 公開数:16本
  • 月売上:55,000~80,000円くらい

「16本も公開しておいて、こんな金額かよw」という声が聞こえてきそうだけど、まあ実際この程度だ。

内訳

収入の8割は1本のアプリによる収入が占めている。

つまり、残り15本はあんまりお金になっておらず、月500円程度のアプリもあれば、月1000円~6000円程度のアプリもあるという感じだ。特に、アプリ開発業界に入りたての頃に練習がてら作ったアプリほどお金になっていない。というかインストールさえされていない。

なお、僕が公開しているアプリについては、個人名がバッチリ出ているので紹介を避けるけど、大まかには15本の内ほとんどはツール系で、最も収益の高い1本については子供が楽しめそうなアプリを公開している。実際には、子供だけじゃなくて大人も楽しんでいるようだけど。

僕の知り合いの副業成果

参考までに、僕の知り合いの副業成果もザックリ書いてみようと思う。

知り合い1(現役エンジニア)

  • 公開数:10本
  • 月売上:15,000円くらい

わりと見た目へのこだわりが薄いようで、チープな見た目のアプリを公開している。あまり多くはインストールされていないが、多少の需要はあるアプリなので少ないながら稼ぎがあるようだ。

知り合い2(元エンジニア)

  • 公開数:10本
  • 月売上:100万円以上

『痒いところに手が届く』的な大勢にとって需要のあるアプリを公開しており、デザイン面もプロの手を借りながらこだわっている。そんなわけでメディアにも紹介されていてDL数は100万を超えており、広告収入もそれなりに多大だったりする。ちなみに、これだけの売上があるので、この人は勤めていた会社を辞めて自分で会社を立ち上げてしまった。

知り合い3 (独学)

  • 公開数:2本
  • 月売上:0円

完全に独学でアプリ開発を習得し、女性ならではの可愛らしいデザインの娯楽向けアプリを2本公開している。しかし、あまりインストールはされておらず、使ってくれるユーザーも短期で飽きて利用をやめてしまっているため全然お金になっていない。

こんな感じで、個人アプリ開発の副業では稼げていない人もいれば、個人でもしっかり稼げている人もいる。

稼げている人のアプリの特徴

個人アプリで月100万円稼ぐ人もいることを書いたが、その人が実際に公開しているアプリについて、参考がてら簡単に特徴を挙げてみようと思う。

  • 需要がある
  • 利用頻度が高く、利用期間も長い
  • デザインが良い(特にアイコン)
  • 広告がガッツリ入っている
  • 高評価レビューを得る仕組みがある(実際、高評価を多く得ている)
  • 同系列アプリよりも機能で勝っている

こんな感じで、ハナっから稼ぐ気まんまんでアプリが作られている。もちろん、これらを満たせば必ず稼げるとは限らないけど、稼げる可能性をずいぶん高くしているのは間違いない。

ちなみに、ほとんど稼げていないアプリはこの逆だ。(太字にしている部分については僕自身のアプリにも該当している)

  • 需要がない
  • 利用頻度が低く、利用期間も短い
  • デザインが良くない(チープ、使いにくい)
  • 広告が控えめすぎる
  • 高評価レビューの獲得努力をしていない
  • 既に同系列アプリがある
  • 同系列アプリよりも機能が劣る

こんな感じで、稼ぐことを意識したアプリ制作ができていない。アプリ制作や公開にはそれなりに労力がかかるので、間違いなく努力はしているんだけど、残念ながら努力だけではお金にならないのが現実だ。

素人が副業として始める上でのハードル

個人的には、未経験者が個人アプリを開発するのはかなりハードルが高いと思っている。例えば、どんなハードルがあるのかザッと挙げてみる。

  • 開発用PCの準備 (iOSアプリならMacが必要)
  • 開発言語と開発ツールの使い方についての学習
  • 公開できないアプリの種類を確認
  • アプリのアイデア出し
  • アプリ制作(0から仕組みを考える)
  • テスト(スマホのサイズとかも意識しないといけない)
  • アプリの公開にはお金がかかる
  • アプリの公開準備が結構ダルい

という感じで、わりと面倒な作業が多い。なお、個人的な経験に基づいて言えば、PCの準備ができたら、あとの作業は1ヶ月くらい(8h×30日)あればどうにかやれないことはない。実際、AndroidアプリにせよiOSアプリにせよ、それくらいで公開することができた。

個人アプリ副業のメリットとデメリット

僕個人が思うメリットを挙げてみる。

メリット1. 毎月お金が入ってくる

1度アプリを公開すると、アプリが使えなくなったりしない限り広告なり課金による収入が入り続ける。いわゆる不労所得というやつだ。僕自身、改修が一通り終わってからはずっと放置したまま何も手入れしていないアプリがあるけど、毎月55,000~80,000の収入が入ってきている。年間にすると66万円〜96万円だ。本業の収入に比べれば鼻くそみたいなものだけど、それでもお小遣いとしては十分な額を得ている。

メリット2. 会社の給料を増やすよりは簡単

例えば、会社員が毎月の給料を数万円上げようとしても、それは現実的にかなり難しい。仕事を頑張ろうが上司に媚を売ろうが、そんなに都合よく会社の給料は上がらない。それに比べて、アプリによる副業収入を上げることは会社の給料を上げることほどは難しくないと思う。

続けて、デメリットを挙げてみる。

デメリット1. 開発&公開に結構な時間がかかる

正直、1本のアプリを作るのはそれなりに時間がかかるし、公開フローも結構面倒で労力がかかる。そんな作業を例えば本業のかたわらでやっていくのは大変だし根気がいるのは確かだ。

デメリット2. 人目に付きにくい

アプリが公開されているストアには、日々、多くのアプリがリリースされ続けている。そのため、たとえ良いアプリを作ったとしても沢山のアプリの中に埋もれてしまい、注目してもらいにくくなる現状がある。つまり、良いものを一生懸命作っても使ってもらえない、あるいは使ってもらえるまでに時間がかかる可能性があるということだ。

この副業はオススメか?

正直、積極的にはオススメしない。

アプリを作って公開するには労力がかかるし、せっかく労力をかけても練習気分で作ったようなアプリがヒットすることはほぼない。軽い気持ちで始めるには副業としてかなりハードルが高いのが現実だ。

ただ、新たな価値を考え出せる人、アプリ作りを楽しめる人、ものづくりのセンスがある人、こういう人は恐らく向いていると思うのでオススメする。また、あまり趣味がなかったりして時間を持て余していて、少しでもお金が欲しいという人はやってみても良いんじゃないかなと思う。

まとめ

個人アプリ開発の副業は、稼げる場合もあれば稼げない場合もある。単純な話、どんなお金儲けも方法が正しければ稼げるし、方法が間違っていれば稼げない。それは個人アプリ開発とて一緒なんだと思う。

脱力系フリーランスエンジニア。
会社員→ニート→会社員を経て独立。エンジニア業で生計を立てる傍ら副業なんかもして稼いでいる人。あんまり働きたくないので、労働を減らしつつ収入を増やす努力をしていたりする。
都内在住。既婚子あり。